ワーキングマザー。現在会社でも肩身の狭い思いをしつつ働いていることかと思います。
それでも一念発起して転職したい場合はどうすればいのか?
売り手市場というのは本当なのか?
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実際のところどうなの?ワーママでも需要はあるの?

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ワーキングマザーの転職=実際にはかなり厳しいです。
私も多々転職活動をしてまいりましたが、書類選考の時点でたびたび玉砕しておりました。
なぜならば、会社側の立場に立って考えてみればわかります。
あなたがもし採用担当者だとしたら、同じスキルの人がいて
時短勤務且つ、いつ子供の都合で休むかわからない人
と、
普通に残業も対応できて融通の利く人
どちらを採用するでしょうか?
答えは明白、よっぼどのスキル、欲しいと思う人材でなければワーキングマザーを採用しないでしょう。
悲しいかな、企業は表では「女性が働きやすい環境つくり」「女性にも管理職を目指して欲しい」とは言っておりますが
あくまでも「もともと在籍していた社員のため」であって、あえてワーママを採用したいというわけではないのです。
これが現実です。※最近は外資系企業やスタートアップ企業は随分と理解が進んだように思いますし、ダイバーシティ採用の観点からも女性採用や女性管理職の採用は増えてきています。
ただし、方法がまったくないわけではありません。私は下記いくつか実践したところ書類選考は通過するようになりました。
1・履歴書や自己PRにちょっとした一文を加える
2・そもそも、終業時間の早い会社に応募する
3・だめもとで転職エージェントを使う
1・履歴書や自己PRにちょっとした一文を加える
履歴書に周囲の万全なサポートがあるので子供の急な都合でのお休み、早退はそうそうない、というような文言をアピール。
こちらは張ったりでも構わないと思います。まずは書類選考に通ることが目標です。
周囲のサポートとは何も実家・義実家だけとは限りません。
もし親戚が近くにいないような場合は、普段からよく利用しているベビーシッターさんやファミリーサポートがあるので急な場合も対応できる!ということをアピールです。
履歴書自体に子供の有無を書かない、という手もあるかと思いますが
書類選考突破後の面接では結婚しているか?子供はいるか?は女性には必ず聞かれることと思いますので予め備えてはおきましょう。
2・そもそも終業時間が早い会社に応募する
もしあなたが現在時短勤務で17時までの就業としたら…。
17時で終わる企業を選べばいいのです。
残業には対応できませんが…働き方改革で企業が続々と残業削減に乗り出しているので定時ぴったり上がりも夢ではないかと。
18時で終わる会社を選んだら1時間の時短勤務で済みます。
これがもし19時までの勤務だったら2時間も時短となります。
だいたい19時で終わる会社は始業も遅いので10時くらいで、そこから17時までとなると実働6時間となり、
これでは採用担当者が二の足を踏むのもうなずけます。
働き方改革が叫ばれている昨今ですから、残業しないのが当たり前、とどの企業も残業削減に乗り出して来ておりますので、
時短が厳しい場合は残業なしで定時で上がれた場合に子供のお迎えが間に合うか?を考えて応募しましょう。
結論:時短勤務希望の方はなるべく終業時間が早い会社を選ぶ。
3・だめもとで転職エージェントを使う
転職エージェントを使うのも一つの手でしょう。
あなたに「そこそこ」のキャリアがある場合はエージェントも登録自体はしてくれます。
ただし、登録自体は。です。
※管理人の考える「そこそこ」とは20代前半だったら社会人経験2年以上、そのうち1社で1年以上…
20代後半~30代前半であればひとつの職種3年以上~、くらいだったらまず登録自体は通る可能性はあります。私も実際そうでしたので。
エージェントによりスキルが満たなくて登録自体断られる場合もありますがめげずに積極的に登録に行ってみてください。
ですが、登録はできたもののそこから紹介に結びつくかというとそれは別の話になります。
エージェント側も商売ですから、冒頭でお話したとおり、
企業が欲しい人材=まずは採用されそうな方からどんどん企業に推薦していきます。
ただ、転職エージェントを使うメリットとしては市場に出回っていない案件を多く持っているので
マイナビやDODAなどで「全然良い求人ないや~」って思ったのならエージェントに登録してみるのもひとつの選択肢としてはアリかと。
外資系などは特に表に出ている求人は少ないのでほぼほぼ転職エージェントを通していると思ってもいいでしょう。
憧れ外資系ハイブランド、ラグジュアリーブランド、外資系メーカー、外資系商社などは一般求人には出ません。ほぼエージェント経由です。
さて、そこから案件のご紹介があるのでしょうか。私の経験からお話します。
私も何社か登録しましたが…
【JAC Recruitment】
⇒登録面談の時には前向きな、「○○さんだったら全然ご紹介案件あります!」と希望の持てる面談だったがいざ紹介となると一ヶ月に1件あるかないか…
【某外資系に強いエージェント】
⇒時短、となると極端に案件が少なくあまり紹介はなし。ただ、その人の希望にあった案件を紹介してくれるので辛抱強く待てば良い求人にあえる可能性もあり
【某中小エージェント】
⇒某エージェントサーチによさそうな求人があったので応募して登録までしてみたが、その案件は紹介されず。。後日同じ案件は再度募集されていたので釣り案件だったのか?と疑ってしまう。
一つ失敗だったかなぁと思ったのが、登録の時点で時短を希望していたことです。
これでは、エージェントも私を紹介するのに二の足を踏んだと思います。
そんなこんなでエージェントに登録したからってすぐに紹介されるわけではありません。
でもそんな中、件数でいえばぶっちぎりの紹介をしてきたエージェントがいました。
ワーキングマザーにも紹介される案件が最も多いエージェントは?
それはリクルートエージェントです。
毎日20件ほどの案件をとにかくドバドバ送ってきました。
ただ、中には「んん?」と思うようなまったく希望にマッチしない、それどころか全くの見当違い(事務希望なのに営業職の紹介をしてきたり)という、
いわゆる数打ちゃ当たる戦法かと思うくらい毎日大量の求人を送りつけてきてました。
良いか、悪いか、は別にして登録してから音沙汰なしのエージェントに比べればまだ選べる余地はありました。
ただ、20件の中でも自分の中でヒットするのは1件あるか無いか…ですが。
求人数が多く見られるので、企業の比較などもできましたし、応募はアプリで行うのでスマホがあれば簡単にできますのでその点は助かりました。
私も10件ほど応募して、2件ほど面接まで進むことができました。
個人的には量より質!のエージェントと感じましたので、慎重に転職したい人にはお勧めできませんが、
とにかく!いますぐ!な方にはこちらのエージェントも一考の価値ありと思います。
まずは面接の前には書類選考がありますから、こちらを通過することが当面の最大ミッションです。
どうかさまざまあの手この手と工夫をして書類選考にはパスして欲しいと思います。
全くの職種を変えたい未経験転職はどうしたらいい?
正社員での職種変更はほぼ無理かと思います。
もしあなたが20代前半であればチャンスはあるかもしれませんが。
ごく稀にですが企業側も垢のついていない全くの未経験者のほうが良い、という場合もあります。
いずれにせよ、もし30代で全くの未経験から正社員を狙う場合は長期戦を覚悟しましょう。
この方法なら未経験でも転職できるかも?
それは、「派遣」で就業することです。
事務職であれば事務の内容って大差ないと思いませんか?
総務であれ、秘書であれ、営業事務であれ、PCの基礎スキルと社会人経験があればできると思うんです。
経理だけは経験が求められますが。
なので、未経験でも少し似通っている業務であったのならチャレンジできる可能性があると思います。
たとえばマーケティング職につきたい場合はマーケティングアシスタントとして派遣の募集がかかっている場合があります。
他にも人事部アシスタント、営業事務、総務事務、これらの事務職の場合は未経験でも派遣スタッフとして働ける可能性はあります。
Webデザイナーや、グラフィックデザイナーも、派遣から初めて実績(ポートフォリオ)を積んで、
企業にアピールできるようになったら正社員での就業を探してみてもいいかもしれません。
派遣スタッフから入ってそのままその会社で社員採用!というラッキーな場合もあります。
私が過去に勤めていた会社2社はそのパターンで採用された人が多数いました。
募集の時点では紹介予定派遣とかの記載もなく、ただの派遣だったのですが、実力が認められ晴れて正社員になった方がいました。
まずは派遣で働き⇒実績と信頼を得て⇒正社員に挑戦!という流れがよいかと思います。
でも待って!その転職、後悔する前にもう一度よく考え見て!
もしあなたが今考えている転職の理由が、
「仕事がつまらない」
「人間関係がつらい」
「上司と合わない」
とうことであれば、もう一度よく考えてみてください。
だって、なんだかんだ時短勤務できていて、子供を持っていることに理解がある職場ならそんなに恵まれた所はなかなかないからです。
時短勤務できているのも、あなたの今までの実績がその会社であったからこそ。
いきなり新しい会社に行った所で、また1から信頼を勝ち取らなければ子供の急な熱とかで早退もそうそう出来ないことです。
なのでもう少しだけがんばってみませんか?
今の目の前のことを我武者羅にすることで何か見えてくるものがあるかもしれません。
でも、もうこれ以上やることはない!思い残すことも無い!ということであれば、
つまらない仕事、
低レベルな人間関係、
クレイジーな上司
…これらにこれ以上付き合っている時間のほうが無駄ですので、厳しい道覚悟の上で転職活動を始めましょう。
念のため会社の他部署で空きポジションが無いか相談してみる
会社の他部署という選択はいかがでしょうか?
もし会社自体に不満はなくとも何か新しいことをやってみたい!挑戦してみたい!という場合や、
今の上司とどうしても合わない!ということが転職理由であれば、他部署の仕事に興味は持てませんか?
転職で会社を変えるということは少なからず心身とも負担がありますし、また1から人間関係を築かなくてはなりません。
そして、転職した会社が今よりも良い環境という保障はどこにもありません。
入ってみなければ社内環境や人間関係などのソフト面はわからないのです。
もし社内に空きポジションがあったのならシメたもの。ぜひ挑戦してみてください。
でも、社内の人間関係が嫌だ、社風が合わない、給料に不満とかだったら転職もしょうがないですね。
思い切って昔の同僚や上司に話を聞いてみるのもアリ!
もしあなたがすでに何社か経験をしている場合、
以前勤めていた会社の同僚や上司とコンタクトを取れるようなら、空きポジションがないか聞いて見ましょう。
恥ずかしがることはありません。
いまや出戻りはわりとポピュラーです。
しかも、出戻りは経験者なので即戦力として歓迎される場合もあります。
もし退職したときに円満退社であったのならちょっと考えてみてください。
さて私はどうなったか?
さて、肝心の私はその後転職どうなったか?ですが…
やはり転職活動は厳しく、ひとまず派遣という形で働いています。
でも、職種転換には成功しました!全くの未経験から初めての部署で働いています。
しかし、転職活動を通してみて肌で感じたことは、
こんだけ女性が輝く未来を!とかダイバーシティ推進!とか言ってる割には、ワーキングマザーの雇用の状況は厳しいと思っています。
売り手市場だなんて、転職業界のただのセールスコピーじゃん!とさえ思いました。
その中でも比較的外資系は進んでいて、柔軟な考え方ですので実力さえあれば時短だろうが構わない。というスタンスの所や、
ベンチャーなどの若い会社も労働者に合わせた雇用形態を取り入れようとしているところもあるので中には女性に優しい会社があるにはあるんだなとは思いました。
ぜひそのような会社を見つけられるといいのですが。
転職も縁ですからね…。
私も過去4回転職してますがいくら求人が多くても決まらない時もあれば、たった1件の紹介にヒットして転職できた時もあります。
最後になりますが、働くママの皆さんがよりよい環境で働くために、よい会社に巡り会えますように…。
そして、
国がかかげる「女性が輝く社会」とは、女性に限らず皆が働きやすい世の中になればいいなと思っています。
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