出産怖いから無痛分娩。実際痛いのか?体験談

なぜ無痛分娩を選んだか

もともと私の両親が共働きだったため、里帰りしてもたいした手助けは期待できないだろうと里帰りしないことに決めていました。
それを踏まえて…
・産後もゆっくりしてられずきびきび動く必要があると思ったから(今思えばキビキビ動く必要はなかったんだけども…)
・難産で分娩に34時間かかったという友達の話を聞いて超ビビッタ。(絶対無理だとオモッタヨ)
・それを聞いてから出産に対してめっちゃびびり始める…




「…痛いより痛くない方がいいじゃんね?」って結論

という主に”出産怖い”という理由で、無痛を私は選択しました。
当時は+5万円で無痛分娩が選択できたということもあり、そのくらいの差額なら絶対無痛!と思っていました。
しかし、無痛分娩ができる病院はそう多くはありません。
比較的産院が多い私の地域でも2つしか実施している病院がありませんでした。
でも、無痛が目的なので迷わず比較的自宅に近い病院を選択しましたね。

無痛でも陣痛は普通にあります

それは予定日の一週間まえでした。二日前におしるしらしきものがあったものの、
次の日は特に何も無かったので悠々自適に過ごしていたところ、
夕方におなか~腰にかけて鈍い痛みがありました。
事前に陣痛は生理通に似ているとあらゆるネット情報から仕入れていたのでこれがすぐに陣痛だとわかりました。
一応、陣痛カウンターで感覚をはかり、15分くらいになってから病院と旦那に連絡しました。

つまり、この時点ではまだもちろん自宅ですので麻酔もなし。
定期的にくる陣痛に耐える。
しかし、まだまだ耐えられる痛み。
普段生理通がひどい方は、この時点の陣痛は耐えられる痛みだと思います。

旦那と連絡がつき、会社帰りは駅からタクシーに乗ってきてもらって、
そのタクシーで急ぎ病院に行きました。
タクシーに乗ってる間、だんだんと痛みがひどくなっていき、タクシーを降りる頃には痛みで歩くことができませんでした。
短くなった陣痛の合間をみて数歩歩く、ということを繰り返してやっと降車から病院入り口までたどり着きました。
(ほんの5メートルくらいなのですがね)

やっと病院についた

病院につくなり看護師さん?が待ち構えていてくれて、すぐに診察室に入りました。
エコーをみたり血圧をはかったりしたと思います。あと爪に何かはめた。(脈拍かな?)

とりあえず陣痛室へということで移動。自力で移動させられる(この時点で痛みかなりきているので、つ、つらい…)

陣痛室に入るなり、用を足して服を着替えお産用のパンツに履き替えろと言われる。
しかし陣痛があまりにもいたくてトイレでうずくまる。
看護師さんにあきれられる。(こっちは初めての痛みなんだよ~泣)
結局陣痛で股の感覚がわからず用を足せず…。
一生懸命パンツを履き替えてベッドによこになる。
ここで、先ほど用を足すことが出来なかったので、尿管に管を通して尿を出して貰いました。
これは恥ずかしいとか痛いとか思われるかもしれませんが、
陣痛でそれどころじゃないので痛いのかはよくわかりませんでしたよ。
チョロチョロ~という尿が出る音だけ聞こえました(笑)下の話ですみません。

ちなみにこの陣痛室からの一連の動作はめっちゃ、すろーりーです。
陣痛に耐えながらなので亀のような動きでした。
ベッドに横になるも、気持ち悪くなり吐く。生理痛の時のあの吐き気です。
吐いても特にケアはない(笑)ので、服も着替えさせてもらえないのでゲロくさい…。
その臭い中陣痛と闘う!

たびたび看護師さんだか助産師さんだかが来て子宮口を確認しに来て
「まだだね~」
と言って去って行く。

「(え~…これでまだなの?いつまで耐えればいいの?無痛分娩って一体何??)」という考えがぐるぐるしつつも
この世の痛みと思えない痛みと闘う。
でも陣痛の合間合間、疲れて睡魔が襲ってくるんだよね。
何度目かのウトウトしているとき、また助産師さんがやってきて股に手を入れられ子宮口がどのくらい開いたかを確認する。

「あら、もう7センチだわ!」



とういことでやっと麻酔GOのOKが出ました。
子宮口が5センチ開いてから麻酔になるはずだったので、
「(え~…2センチ分余計に陣痛に耐えちゃったじゃん…)」って思いました。
そしてここまで耐えられたなら自然分娩でもいけるんじゃないかとさえ思いました。

その後クリニックの先生がやってきて横向きになるように言われ背中から麻酔を打たれます。
チクっていうような、こそばゆい、かゆいような感覚です。
その後スーーーーーっと今までの痛みが嘘みたいに引いていきます。
ナニコレーーー!めっちゃ楽じゃんかーーー!こんなんでいいのーーー?!(心の声)

しかしそこはやはり麻酔!
下半身の感覚がまるでありません。
一応、ぐらつきながら立つことはできるのですが、看護師さんの手を借りなければ車いすにも乗れません。
そう、車いすに乗せられて行くんです。
これ普通の自然分娩だと自力であるいて分娩台まで上がるのではないでしょうか?
この辺も楽でしたね。

でも分娩台に自ら上がることはできないので大人2人に抱えられながらよじ登る感じです。
ここで麻酔の効果?なのか全身に震えが来てガタガタ震えてきちゃいました。
看護師に「なんだか寒いんですけど…」っていうと「あぁ…」という感じでブランケットバサーって書けて貰いました。

麻酔が効いているのでもう嘘みたいに陣痛の痛みがないのでイキみ所がわかりません。
どうするかっていうと、モニターをつけて陣痛の波を見ます。
看護師さんが「今!」って言ったときに下半身を少し丸めてお腹を見る感じでイキみます。
しかし麻酔で感覚がないのでイキめているのかも謎状態。
最初なかなか上手くいかなかったですが、なんとなく感覚はつかめてきました。
でも大丈夫と思ったのか、看護師さんも助産師さんもどっか行っちゃって旦那と私の二人きりにされ…。

モニター見ながらのイキみを何回か繰り返し…
それでも約2時間くらいやっていたと思います。
(完全に放置というわけではなく、助産師さん途中途中様子を見には来てくれました)
立ち会っていた旦那と私は世間話をしながら分娩をしていました。
世間話の間にモニターが「今!」と知らせてくれる時にイキんでみる感じで。
話のないようは、今日の天気とか「会社の飲み会どうだったー?」とかそんな感じだったと思います。
これが自然分娩だったらありえない光景かと思います。
超、超、超、リラックスした状態でのお産です。

しばらく二人でがんばっていると先生と助産師さんがやってきました。
いよいよ本格的なお産になりそうです。
モニターみて、先生と助産師さんと息を合わせて…

Rainer_Maiores / Pixabay

「ギャ、ギャ、オギャー!」と元気な息子が生まれてくれました。

ちなみに、麻酔が効いているので産まれてきた瞬間の感覚もありません。
なんとなく、ヌルっとはしたのかな?もはや覚えていない…

「はい!産まれましたー!おめでとうございます!!」と祝福を受けて
私も「おぉ、産まれたのか!」という感じ。もちろん赤ちゃん見せて貰えますが。

赤ちゃんを綺麗にしてもらったり、頭や慎重、体重を量り終えたらやっと赤ちゃんを抱っこすることができました。
私の左腕にそっと添えてくれました。

天使のように優しく眠る息子の可愛いこと可愛いこと。
でも腕がけっこう疲れてきちゃって早々に「ベッドに戻して下さい」と言った私(笑)
今思えば体重3キロくらいのこどもの腕枕なんて軽いのなんのって話なんだけど、やっぱり当時の私は無痛でもそれなりに疲れていたんだと思います。

その後は、しばらく分娩台で1時間くらい休んで、休む部屋(?)に行き、そこでもこっくりこっくり12時間くらいはぶっ通しで寝てました。
それから普通の入院する部屋に行きました。

産後の状態はというと、お産中にやはり会陰切開していたようでその傷が痛みます。
そして若干後陣痛?というものもあり、翌日からスタスタ歩く、ということは出来なかったと思います。
でも1日休むとその後も割と回復は早く、2日目以降はスタスタ歩いてました。
ただ、お股の傷が痛いので座っている状態がかなり辛かったです。
この傷が癒えるのには退院してもまだ少し痛かった記憶があります。



結局のところ無痛分娩はおすすめなのか?

私は自然分娩を体験していないので自然分娩との違いがわからないのですが、
無痛でもいいんじゃない?!とは思います。
「お腹を痛めて産んだ子ではない」という罪悪感を感じる必要は無いと思います。
だって、陣痛は普通に痛いですからね??
お産の時だけですよ、痛くないのは。
会陰切開の傷も、後陣痛も痛いです。

その後の初授乳とか、初おしめとか、夜泣きとか、色々徐々に経験していく中でハハになっていくんだと思います。
その過程は無痛だろうが自然だろうが関係なく母になる課題は用意されています。

ただ、最近のニュースでもあるようにリスクもありますよね。
それは心配だと思いますが、無痛も自然分娩も命がけということは変わりはありません。

そして、産まれた子供は無痛分娩でも超かわいいです♪

無痛分娩を積極的に進めるわけではありませんが、
「無痛だと愛情が不足するのではないか?」と迷っている方には「それはありません!」ときっぱり言えます。
繰り返しになりますが、産んだ後が大変で母になる過程はには様々な課題があります。
それらをずーーーと乗り越えながら母になっていくんだと思います。

今息子は4歳ですが、無痛分娩でも元気に育っていますし、
それなりの子育ての悩みはあります。

無痛だから愛情が薄いということは絶対に無いと断言できますよ!!

そんな私は「怖い」という理由で無痛にしましたが、いざ陣痛と闘っていると、
「やれねば!」とか「赤ちゃんも頑張っているんだから私も頑張らなくちゃ!」とか
あるいは「早く出したい!笑」という気持ちに変ってくると思います。
怖いのはほんと妊娠中期くらいまでで、もう正産期に入ると覚悟が固まってくるように思います。
それも無痛だからやんわり構えられたってのもあるかもしれませんが、怖さというのはあまりなかったです。

長くなりましたが最後まで読んで頂き有り難うございました。

今後出産を控える方の何かの参考になれば幸いです。

nakayo

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