中学受験に関して指南書やバイブル本は様々ありますが、中学受験をテーマにしている物語も多数ありますのでご紹介いたします。
私も下記に紹介しているものはもちろん読みまして、ご紹介します。
物語編でご紹介しているものは涙なしに読めないものもあります。自分の状況や心情と似通いすぎてて涙腺崩壊。
きっと中学受験にチャレンジしている子を持つ親であれば共感できることも多数あるかと思います。
なるべくネタバレにならないようにしておりますが、一切内容を知りたくない!という方はこちらは読むのをお控え下さい。
中学受験を題材にした本 物語編
1 翼の翼 朝比奈あすか
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母親の狂気度:★★★★☆
21年秋に出版されました。21年の中学受験がテーマの小説としては堂々の1位じゃなかろうか。
私は朝比奈さんといえば某中学校の受験国語に登場し、ちょっと注目していたのですがまさか中学受験を題材にした本を書かれるとは!内容はもちろんおもしろいーーーー!
「中学受験といえば」なテンプレートがオンパレードです。
この1冊を読めば中学受験がどんなに親も子も過酷なものかというのがわかります。そして、中学受験を経験している親は「あーわかるー!」と共感してしまうことが多いかと思います。ただ、もし当事者でないのであれば、翼くんがただただ可哀想に思えてならない…。教育虐待と言われるかもしれない…。でも私は中学受験に片足突っ込んだ身なので、共感ばかり。
2金の角を持つ子どもたち 藤岡陽子
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母親の狂気度:★★★☆☆
中学受験を考えている身としてはとても心に刺さる話で初めの方から読んでいて涙が出た。
勉強する意味とは?という問いに答えを頂いた気分です。
翼の翼よりも若干希望の持てる内容となっていると個人的には思います。なのでもし寄り添って欲しいというのであればこちらの方をおすすめします。受験で心労している母親の心にしんみりと染みます。
3 ぼくらが大人になる日まで 岡田依世子
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母親の狂気度:☆☆☆☆☆(なし)
これは上記2つとは違い、子供目線から書かれている物語です。
中学受験塾に通う子供たちのお話なので、母親の狂気は全く出てきません。
かといって子供の気持ちが鮮明に書かれているわけでもなく、どちらかというと安心して読んでいられる作品です。
ドロドロやスリリングは全くないので、それらを期待している方は下記の御三家ウォーズがおすすめ
4 御三家ウォーズ(天現寺ウォーズ)佐野倫子
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母親の狂気度:★★★★★
2つの物語に分かれていて、前半は小学校受験のお話です。
後半が中学受験のお話です。「港区界隈」「御三家」 というワードに興味がある方はこちらへどうぞ。母親の見栄、女の見栄。こちらももれなくテンプレートのオンパレード。
中学受験を題材にした本 ノンフィクション・ドキュメンタリー編
1 父と子の中学受験合格物語 増田晶文
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確かお父さんが作家の方だったかな?ゆえに、文章が旨いのですが作家ゆえに?著者自身の個人的な感情がやや長くもったり描かれている。その辺、いらないって人には読み進めるのが辛いだろうと思う。私もその部分は流し読み。。
もっと実戦のところが知りたいのに作者のまどろっこい心情が挟まってくる。うーんいらないなぁと。。
でも、家庭教師のところとか本当に参考になって、家庭教師もいいいのかも!と思い始めました。(影響されやすい!笑)そして
作者から見た学校の垢抜け度が面白かった。その着眼点はさすがです。
2 中学受験で子供と遊ぼう 高橋秀樹/牧嶋博子
中学受験を題材にした本 漫画編
1 二月の勝者
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現地点でこれ以上の中学受験の本が見当たりません。。
ドラマ化もされご存じの方も多いのではないでしょうか?
予備校側の本音も見えて大変面白いです。現在の塾業界がけっこうリアルに書かれているとのことです。
(うちはまだ塾を経験していないのでいまいち判りませんが、こういう世界なんだなぁと参考になりました)
2 なぜか突然中学受験
◆番外編
番外編として小学校受験を題材にした本もご紹介しておきます。
中学受験よりもより一層親の見栄が入ってきている印象を受けます。子供のためというより親(自分)のため感が強い。
<小学校受験>
ママたちの下克上 深沢潮
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こちらは一風変わっていて、私立小学校広報の方の物語となっております。どうしたら受験者数が増えるか、そのためにはどうアピールしたら良いのか?など、募集側の内情を少し垣間見ることができます。ただし、設定としては定員割れの人気のない学校となりますので受験に有利な情報というのはございません。学校側も生徒が集まらないと大変なんだな、ということはわかりました。
天現寺ウォーズ
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第一部は小学校受験のおはなし。慶應幼稚舎は幼稚園ではなく小学校!そしてかなり名門の!ということを知ることができました。つくづく、ママ友って子供の優劣が絡むと本当に厄介なんだっなって他人事のように読みながら思いました。明日は我が身ですが。
森に眠る魚 角田光代
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時代設定がまずすごく昔です。平成前半です。書き方もやや古さは感じるものの、さすが角田さん!という感じのテンポ良い進み。フィクションなんだけれど実際にありそう、という場面もあり一気に読めてしまう。
小学校受験の世界もまた狂気に満ちていると思うのであります。
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