ワーキングマザーが派遣になって得た物・失った物

仕事を「続けるか」「辞めるか」

仕事を「変えるか」「減らすか」

仕事は「家庭より大事なのか」

ワーママだったら誰しも一度は考えたことがある究極な2択の選択肢に迫られていますよね。
どんなに仕事が好きだって、家庭を犠牲にしているんじゃないか?とか
家庭を大切にしたあまり仕事が蔑ろになったり。

そんな中、私はこの度決断をし派遣という働き方を選択いたしました。

頭は一つなのに、仕事と家庭の両方を考えないといけない

人間は頭がひとつ、心もひとつ。
私のイケない所でもあったのかもしれませんが、仕事と家庭をうまく切り替えることが出来なかったんです。
両立するには仕事50、家庭50だとして、家庭の方は50の力でも回ります。
いくらでも手抜きが出来てしまうし、主人もいるので二人で50をもちよれば100になります。

でも仕事の方はどうでしょう??
社員の仕事は求められる質と量がハンパなく、とても50の力で回せそうにないと思いました。
たぶん100以上の力を出さないと厳しい。
家庭のように手抜きはできない。
でも「これだからワーキングマザーは…」って言われるのがいやで、必要以上に頑張ってしまっていた。と、今では思います。
家庭との両立がかなり心身ともに無理がたたっていました。
家庭を蔑ろにしている後ろめたさもあり、自分で自分を苦しめている状況でした。

とにかく正社員を辞めたかった!!

とにかく私は正社員という立場を辞めたかった、
時短勤務でありながら職責が他の同僚と変らないこと。社員で居る限りは当たり前です。
ただ時短勤務のワーママだって辛いんだ本当は。鬱になりかけた話。でも書いた通り、短い時間で同等に仕事をこなそうとすると無理が生じて鬱気味に…。

頭が仕事のことで一杯になり家のことまで気が回らなかったこと。
仕事でストレスを抱えて、夫や子供に冷たい対応をしていること。
そして、なにより、
もうこの仕事があまり好きでは無い事。

最後のこの理由は私の心に深く刺さっていました。
どんなに仕事と家庭の両立が辛かろうが、自分の好きな仕事であれば続けられたと思います。
復帰2年目くらいまでは楽しく仕事をしていました。
でも、ストレスを多く抱えるようになってから段々とさっき述べた事が常に頭をよぎり、
「こんな気持ちになってまでやる仕事か?」と考えるようになり、家庭を犠牲にしてまでも働くことないんじゃないかとさえ思い始めてしまいました。

でも、私が辞めてしまうと2馬力だった収入が夫のみの収入となり家計が回りません。
しかし、もうこれ以上子育てしながら他の社員と同等レベルの成果は出せそうにもありません。
仕事への熱が冷めてしまってもいました。
会社もけっこうガツガツ系で前のめりになって仕事をしていかなければ取り残されてしまう環境で、
私にはその前のめりになる気力もすでに無く、
会社から求められる質に応える自信がありませんでした。
恐らく、今度はこのジレンマが私の心を襲うだろうと思いました。
会社自体はとても良い会社で好きだったんですけどね。

もしかしたら家庭を理由にした「逃げ」なのかなぁって随分悩みました。

一端、リセットしようと思い派遣へ

「逃げ」になってしまうかもしれないけれど、現在の職責や環境を変えたかった。
もっと軽くしたかった。
このままでは本当に欝気味じゃなくて欝になってしまう。

そんな中、転職を考えていたのですがあまりにも決まらないのでちょっと派遣という雇用形態も考えてみることにしました。
関連⇒売り手市場でも厳しい?ワーキングマザーが転職するには

派遣だったら未経験でもアシスタントからスタートできる職種もあるし、時間や場所は東京都内であればまぁまぁ選べます。
煩わしい人間関係もないし、定時でピタっと帰っても誰にも文句を言われない。
何でもかんでも能動的に動く必要はなく、言われたことだけを正確にこなしていればとりあえずは更新される。
何より、派遣なので責任の大きい仕事はそうそうない(たぶん)
私の場合はまずは職種を変えたかったのですが、未経験での中途採用ってなかなか雇ってくれないんですよね。
しかも子持ち&時短希望というトリプルパンチ(笑)でしたので派遣はとっても魅力的に見えてました。

勤めていた会社でも何人も派遣さんを雇っていたのでその魅力は知っていました。

でも、デメリットも知ってました。

派遣のデメリット

・収入はガッツリ落ちる(交通費なし・住民税は自分で払う)
・有給休暇は病気には使えない
・派遣先独自の休みにも使えない(土日祝以外のお盆とか、年末休みとか)
・電車遅延は時給から引かれる
・次に更新があるかどうか不安定
・遅刻早退はもちろん時給にならないので、子供の発熱などの呼び出しに対応すると収入減
・頑張っても評価されることはない(稀に、正社員になれる人もいます)
・どこかよそ者感がある。(それがイイという人もいれば寂しい!と言う人も居る)

それでも、正社員での職務や責任に疲れ切っていた私は派遣という働き方にとても魅力を感じていました。

実際に派遣になってみて得た物・失った物

随分と1年くらい悩んで、転職活動をしている日々でしたが、思いきって派遣にチャレンジすることにしました。
登録から約1ヶ月くらいは様子見をしたりしていましたが、応募してからは3社目くらいで決まりました。
(これでも、2社落ちているので派遣もすんなり決まるというわけでもなさそうです)

派遣で働いてみて、正社員の頃とのギャップにものすごく驚いています。

派遣になって得た物

・心の余裕、ゆとり
・頭の余裕、ゆとり
・家族への感謝の気持ち
・子供への安らかな心
・一瞬を大切にできる
・煩わしい人間関係に悩む必要はない

ものすごく、私が欲しかった物が手に入りました。

派遣になって失った物

・収入(交通費無し)
・病欠有給休暇(子供の急な熱などは有給も使えず収入減)
・会社ブランド(+福利厚生)

こうしてみてみると、失った物というのはどれも物理的なものだということに気がつきました。
収入・・・確かに減りました。
有給休暇・・・派遣社員でも取れますが6ヶ月後に付与。その上病欠にはつかえないし慶弔も有休から引かれる。(慶弔の休みなし)
会社ブランド・・・思えば、別にいらんがな。というものでしたがまぁまぁ大きな会社でしたので辞めてから2ヶ月くらいはとても落ち込みました。派遣でも多少の福利厚生はあるものの、中規模以上の企業が持っている福利厚生にはとうていおよびません。

でもじっくり今後のことを考えてみると、物理的なものって後からでも取り戻せるな、と思ったのです。
もちろん年齢も重ねていきますし、転職市場もだんだん自分にとって厳しい状況になることとは思います。

でも、お金って「今」じゃなくてもこの先健康であれば稼ぐことができるんじゃないかって。

今、何を大切にするべきか

逆に今しかできないことって、「子供の今」「家族の今」っていう今この瞬間!
そして自分の体!精神状態!

こんな可愛い時期にぷんぷん&イライラばかりの母親の姿を見せたくない。

最終的にたどりついた結論がそこでした。
収入は減って家計がきつくなるのは目にみえてましたし、実際やりくりも大変な時があるのですけど、
それでも代えがたい大事な物を引き替えに手に入れたと思います。

仕事と引き替えに手に入れた物

それは、さきほども述べましたが
正社員時代には考えられなかった心のゆとり。

笑顔で子供に対応できる。
子供が朝ぐずぐずしていてもそれがなぜぐずぐずしているのかを観察して一緒に解決できるようになった。
今まではあたまごなしに「もう!早くしてっっっ!!」と怒鳴っていただけ。
子供は子供なりに課題を抱えていて、小さくても頑張って克服しようとしている。

これから先、小学生、中学生になるにつれて子供がもっと大きな悩みを持つようになった時。

その時にその変化に気づいてあげられる親でいたいと思いました。

もちろん、社員で働いていても気の持ちようで子供に気を配るということはできたかもしれません。
実際にちゃんと子育ても仕事もバリバリやっている親はたくさんいると思います。

でも私には出来なかったんだからしょうがない!
心のゆとりが必要だったんだからしょうがない!

みんなが皆同じようにできるわけではない。

そう割り切っています。

社員を辞めて後悔している?

辞めると決断した時、
辞めるまでの引き継ぎの期間、
そして辞めた後。

本当のところ「これでいいのかな?本当に辞めていいんだろうか?」という思いがずっとあったのは事実です。
ある意味、自分のワガママで辞めるのですから。

辞めた後も、前の会社の福利厚生や給与を今の派遣と比べて、途方に暮れたこともあります。
手取りで言うと3分の2くらいまで落ちてしまいましたので。。

ただ、その後悔も2ヶ月くらいでしたね。
今ある幸せ、手に入れた物のの大きさに目を向けてみると社員を辞めて本当によかったと、
今は思っています。
逆にあのまま正社員で心が雁字搦めにされていたままだと、私はいつ倒れていたかわかりません。

仕事なんて、会社なんて、東京にいる限りはたくさんチャンスが溢れていると思っています。
またバリバリ働きたくなったらその時にまた戻ればいいと思います。
逆に、一度メンタルで倒れてしまうとまた再起に時間がかかり結局その分収入が無い状態になってしまいます。

きっとこの先も縁のある仕事はある!

私もいつまでも派遣でいるつもりもありません。
また社員になって働いてもいいし、
あるいは、個人事業主として独立してもいいかもしれません。
実は今、少し独立の方に向けて心がワクワクしています。

せっかくの自分の人生なんだから、
ワクワクする人生を歩みたい。
あのまま正社員で勤めていたら考えられなかったことです。
派遣になることで頭と心に余裕ができたことで、自分がやりたいことを考える余裕が出てきました。

収入も最低限の生活ができる程度に稼いでいれば家族もそう反対はしないだろう…。

どの道、
派遣のまま60歳定年は迎えられないと思うので、
将来どうしていくかは決めないいけませんね。

ちなみに余談ですが派遣の一番のボリュームゾーンって40代だそうです。
なので40代でもまだ派遣のお仕事ってあるんだなぁっていう印象。
30代だと全然若いほうに入るらしいです。

終わりにメッセージ

派遣を強くススメているわけではありません。

もし今、あなたが精神的にも、体力的にもてんてこ舞いになってしまっていて、

日常生活がただただ流れ作業になっているのなら。

それはすごくもったいないこと。

もし子供に対してキツく当たっているという自覚があるのなら。

あとで悔やむことがないように何か手立てを考えて欲しい。

一度、立ち止まってみて何が自分を圧迫しているのかを考えてみて欲しいんです。

仕事なのか、家事育児なのか。

自分は何を大切にしたいのか。

考えてみて欲しい、後からでも取り戻せるものと今しかないもの。

辛いと思うことがあるなら旦那さんに相談してみる、上司に相談してみる、近くの同僚、ママ友に相談してみる。。。
転職しなくても、少し休みをとってリフレッシュしてみるのもいかがでしょうか。
私はもっと職場の同じワーキングマザーの方に相談すれば良かったなと思いました。
辞める時に初めて色々深く話す機会があり、実は似たような思いをもって仕事をしているということがわかりました。
もっと早くから話せていたらお互いに励まし合いながら仕事が出来たかもしれません。

一人で抱え込まずに、あなたが倒れてしまう前に。

会社なんてこの先何年雇ってくれるかわかりません。
でも自分の体とは一生付き合って行かなくてはなりません。
だからもっと自分に目を向けて、辛いときは「辛い」とはき出して下さい。

再起可能なうちに。

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